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ERN006−PC (渚にて)
ERN006-PC (On the Beach)
(C) Katsuya Matsumura
2005年12月。自主製作。
松村克也のホームページ
Matsumura Katsuya's Homepage
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フレームの製作
いつものように、塩化ビニールパイプでフレームを組みます。
このフレーム、実は一年ほど前に作ったものです。コンパクトなファイルサーバが欲しいなあと思って、とりあえず組んだものです。
このフレームを組んだときには、表面造形は人型にしようとは考えてませんでした。
スタイロフォームを使用して、曲面とエッジを組み合わせた工業製品的なデザインのケースを作るつもりでいました。
しかし、なんとなくフレームを作っただけで手が止まってしまい、現在に至ってしまいました。
やはり、どこかに迷いがあったのですね。迷いというのは、私が工業製品的なカタチのケースを作っても意味はないんじゃないの? というものでした。
そして、悟ったんですね。工業製品的なケースは工業製品に任せておけばいいさ!
私はやはり、そう簡単には量産できないような手作りの人型PC筐体を作ろう、作るべきだー! と。
そう悟ったところから、今回のERN006-PC製作は始まりました。
悟ったとは言っても、せっかく作ったフレームを廃棄するには、あまりに忍びない! そうだ、このフレームを流用してしまおう! そうだ! そうするべきだ!
と、第二の悟りを得た私は、結局この、一年前に作ったフレームを人型PCに流用することにしたのです。

造形の準備
もともとは人型PCにするつもりはないフレームだったのですが、一応できるだけコンパクトなフレームを、と考えて作り始めていたので、幅はmini-ITXサイズぎりぎりに設計していました。
mini-ITXの幅は17センチです。
フレームがこの幅に収まっているのなら、等身大人型の胴体部分に組み込み流用することは可能です。
しかし、人型PC専用として設計したわけではないので、全体は四角くなっており、人型の内部に完全に収めてしまうことは不可能です。
そこで、以前に製作した「ERN003-PC」と同じコンセプトを用いることにしました。
人型部分とフレーム部を独立させ、組み合わせて一体のPCとするものです。
「ERN003-PC」発表時には、とても評判の悪かったこのコンセプトですが、実用という面においては、完全人型PCよりもはるかに優れているのは間違いなく、また、その気になれば人型部分の交換ができるという点においても、私自身は一番実用人型PCに近いコンセプトだと考えており、気に入っています。
何やら言い訳じみたことを書いていますが、とりあえずすでにフレームがある以上、このタイプ以外の人型PCは考えられないわけなので、くどくど言わずに製作を開始します。
もともとのフレームは人型部分の接続を考えていなかったので、まずはフレームを改造して人型部分の接続が出来る状態にします。
そして、新たに加えた部分のフレームに、スタイロフォームを貼り付けて造形作業の準備をします。

スタイロフォーム造形1 (全体造形)
久しぶりの、スタイロフォームによる等身大人体造形です。
人型PC自体はほぼ2年ぶりなのですが、この作業の直前にばかでかい「動く城」を同じくスタイロフォームで製作していたので、製作自体に戸惑いはなく実にスムーズに進行しました。
直前に製作した「動く城」が過去最大だったこともあり、「なんだ、等身大人型なんて、たいしたことないじゃん」とまで思いながら作ってます。
製作は、とりあえず頭部も頭髪も、全部一体にして造形しています。
デザインが女性の水着姿ということもあり、うかつに作ると各部のバランスの崩れが完成時に目立ってしまう恐れがあります。
そこでまずは、全体のバランスを眺めながら全体の造形を行いました。

スタイロフォーム造形2 (頭髪の分割)
だいたいの造形ができてきたところで、頭髪部分の分割を行います。
顔面造形と頭髪造形、その後の塗装等を考慮して、分割しておいた方が作業的に効率がいいからです。

スタイロフォーム造形3 (腕の製作)
腕をどうしようかな、というのは、この時点まで迷っていました。
半身像となる今回の造形では、腕はなければなくてもそれなりに見られるものになると思っていたので、この時点まで製作に加えていなかったのです。
しかし、今回は特に締め切りがあるわけでもなく時間に余裕があります。時間がなかったから! といういつもの言い訳は使えません。
また、「ERN003-PC」では着色しなかったこともあり、今回はフルカラーにすることを決めていたので、それならば腕はあった方がいいよなー、と思い直しました。
そこで、この時点になって腕を付け加えることを決定して、製作を始めました。
切断されたようになっていた二の腕部分にパイプを埋め込んで腕の造形を始めます。
パイプを付けたところ以降の写真がありませんが、取り忘れてしまいました・・・。

スタイロフォーム造形4 (フォルム造形の完成)
スタイロフォーム造形が、ほぼ終了したところです。
頭髪部といい胴体部といい、実にいい加減な造形に見えますが、実際にいい加減です。
スタイロフォーム造形はあくまでも全体のフォルムを形作るものであって、ディティール造形などの細かな部分は、この後の粘土造形で行います。
ところどころに見えているオレンジ色や青色の部分ですが、これはホットメルト接着剤の色です。
いつもはクリアーのホットメルトグルーを使っているのですが、たまたま手に入らなかったのと、この時点でヘンな色が付いていても次行程の粘土被覆で全部覆われてしまうので、特に気にすることもなく色つきのホットメルトを使用しました。

微小中空球樹脂粘土による表面被覆とディティール造形
スタイロフォームで製作した「芯」の上から、微少中空球樹脂粘土を盛りつけていきます。
ここからは造形的にも少し慎重にならなければなりません。
スタイロフォーム造形のように「へへん」とか言いながらテレビを見つついい加減にやっていたのでは、そのままいい加減な造形になってしまいます。
これまでに製作した数体の人型PCは全部、締め切りに追われて大あわてで作っていたので、自分で納得できる人体造形はできていませんでした。
今回は始めて、スタイロフォームと微少中空球樹脂粘土でどこまでできるのかやってみようという気持ちがありました。
この素材で、肉体むき出しの素肌部分でどれぐらいの表現ができるのか、ということを、実は自分でもまだはっきりと把握していなかったのです。
すでに5体ほども同じ方法で作っているのに、まだこんなことを言ってる私ってどうよ? とか自分で思ってしまいますが、本当のことなのでしかたありません。
今回は特に、後から付け加えた腕部分で苦労しました。
なかなか思うようなラインが出せず、何度も粘土を盛っては削り、また盛っては削りを繰り返してます。
粘土造形がだいたい終わったところで、腕を切断しました。
塗装を考えてのことだったのですが、後から考えるとその必要はなかった気がしています。
話は変わりますが、外国の方からよく、「微少中空球樹脂粘土とは、何か? それはどこに売っているのか?」というメールをもらいます。
この粘土、100円ショップにもたくさん売っている、普通の「かるーい紙粘土」なのですが、正式にどう呼称していいのか知らないんですよね。
微少中空球樹脂が主成分なので、そのまま微少中空球樹脂粘土などと早口言葉みたいな言い方を、私が勝手にしていますが、もっと簡単に表現できる言葉はないのかなあ。「軽い紙粘土」だけでわかるのかなあ。
「軽い紙粘土で、100円ショップに売ってます」と外国の方にお話しして、わかってもらえるのだろうか・・・?

造形の完成
造形の終了です。
背部に組み込むフレームの幅17センチというネックがあるので、ウエストはあまり細くはできません。
したがってどうしても、あまりディフォルメしていないリアルな人体造形に振らなければ違和感が出てきてしまいます。
かと言って、ぜんぶリアル人体にしてしまったのではあまり面白みもありません。
そこで、身体はそれなりにリアルだけど、顔はちょっとディフォルメして髪の毛はもっとディフォルメして、という一見アンバランスな雰囲気にしてみました。
フィギュアでも最近はアニメ的表現だけでなく、ちょっとリアルな身体にアニメ的表情とディティールという表現も増えてきていますので、それほどおかしくもないかなと思っています。

塗装
表面を紙ヤスリで磨いたあと、下地剤のジェッソを塗布します。
私はジェッソを下地に使うよりも、ネオカラーという塗料を好んで使用していたのですが、このところなかなか手に入らないんですよ。
それで、しかたなくジェッソを使うことにしました。
ジェッソが乾燥したあと、まずは肌色の塗装をします。
水着の部分をマスクしたあと、下地色、ちょっとオレンジな肌色、ちょっとピンクな肌色などをハンドピースで重ね塗りしていきます。
塗料はガッシュを使ってます。
小スケールのフィギュアなどは、シャドーやハイライトを強調する塗装をしなければ立体感に乏しいものになってしまうのですが、さすがに等身大ではそれほどシャドー、ハイライトにこだわる必要はありません。
だって、本物の肌にはシャドーは入ってませんからね。自然の光が、自然なハイライトとシャドーを作ってくれるのが、等身大のいいところです。
肌の塗装が終わったあとは、水着です。先ほどとは逆に、肌の部分をマスクして水着の塗装を行います。
下地に銀色を塗り、クリアーオレンジやクリアーレッドなどを重ねていきます。
頭髪も銀色の下地にクリアーオレンジや茶色などを重ねて、塗装しました。

塗装の完成
最後に、顔の塗装です。
眼、唇、眉毛などを描き入れます。

完成 1
フレームは、さすがに素材色のままでは味気ないので赤く塗ってみました。
機材などは載せてませんので、PCとしてではなくて、PCケースとしての完成です。
特にPCにする必要もないような気がしていますが、このあとで一応機材を載せて起動し、使用してみようと思っています。

完成 2 起動状態
手元にある機材を載せて、PCとして使用してみました。
今まで作った人型PCの中では、一番違和感なく普通に作業できるかもしれませんね。
スイッチ類は赤いフレームの上部分にアクリル板を乗せて、そこにLED類と合わせてつけてみました。
もう少し凝ったスイッチを使っても良かったのですが、なんとなくフレームの無骨さに合わせてむき出しのスイッチそのままの方が似合ってるかなと思い、あえて何の工夫もないスイッチを使用してみましたが、ちょっと芸がなかったかな・・・。
しかし私的には、ようやく普通に使ってみてもいいかなと思える人型PCになったのでは? と思ってます。
ということで、これでようやく人型PC「ERN006−PC」の完成です!

For Sale ! ERN006-PC
Sell PC-Case

2005.12

Spec
CPU VIA C3 1GHz
M/B mini-ITX VIA EPIA-CL10000
メモリ 256MB
HD
光学ドライブ
電源 Seventeam ST-150SL

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ツクモ電機さん。私は、たいていのPCパーツをここで買ってます!
制作 松村克也(S.A.E)
katsuya@js8.so-net.ne.jp
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