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松村克也的 フィギュア製作方法 |
1/8 シーラ・ラパーナ 編 |
Katsuya Matsumura's HomePage |
Figure-DIY English Edition |
このページの英語バージョンです。当サイトの貴重な協力者、E-3PO さんの翻訳です。 |
1 芯の製作 (1) | |||||
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1 約1/8の人体図(コピーして作りました)を目安にして、完成形の大きさを把握します。 図に合わせて、胸部、腰、脚、腕、などの芯をスカルピーで作ります。針金などは入れてません。 ワンオフモデルや原型としての強度が必要なときは、スカルピーではなく、エポパテなどを使います。 2 オーブンで焼き固めます。オーブンの中には木片が敷いてあります。 また、下部はオーブン付属の金属皿、上部の赤熱部にはアルミホイルが巻いてあります。 3 温度は約180度。時間は20分ぐらいを目安にしています。 4 焼き上がりです。おそらく少し焼きが足りないぐらいですが、後の加工を考えてこうしています。 |
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2 芯の製作 (2) | |||||
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1 固定式のルーターを使っています。 2 部品同士を接続する針金を通す穴をあけます。 3 穴は約1ミリ。針金で繋がった部分が、関節になります。 4 先ほどの1/8人体図を目安に、針金で各部品を接続します。 5 出来上がった芯です。人体図そのままの身体バランスでは、フィギュア的にはカッコよくならないので、 デフォルメが必要です。人体図は、あくまで大きさの参考です。 |
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3 肉盛り | ||||
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1 大きさとバランスはこんな感じです。腰の位置が人体図より高くなっています。 2 出来上がった芯にスカルピーを盛っていきます。 3 スカルピーを盛りながら、完成形のポーズを取らせていきます。 4 ざっとスカルピーを全体に盛ったところです。この段階でだいたいのポーズを取らせて、一度焼きます。 |
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4 初期造形とバランス取り | ||||
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1 おおまかな人体造形を行います。 2 後部の様子。女性らしく見えてきたでしょうか。 3 バランスがおかしいので、上半身と下半身、膝部分を切断しました。 素体の段階でバランスやポーズを決定しておかないと後の修正が大変になるので、 このあたりではかなり切り刻んだりします。 4 切断するときは、一度オーブンで過熱して、柔らかくなったときにカッターナイフで切ると、うまくいきます。 |
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5 バランス修正 | ||||
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1 切断した上半身と下半身を接着します。接着にはリキッドスカルピーを使っています。 2 リキッドスカルピーを筆で塗りつけた後に、スカルピーを隙間に詰め込みます。 硬化したスカルピー同士の接着は結構難しいのですが、リキッドスカルピーを接着剤代わりに使ってから オーブンで焼くと、かなりしっかりと接着できます。 3 バランス修正後です。しかしまだ完全ではないので、また後で切り刻むことになるかもしれません。 4 今後の造形の行いやすさを考えて、片足を切り離してあります。 |
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6 脚の造形 | ||
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1 片足を切り離した状態で造形を進めて、再び接着したところです。胸も少し作りました。 2 後ろから見たところです。柔らかなラインを出したいのですが、いかがでしょうか。 |
7 手と頭部の準備 | |||
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1 腕を作る準備です。芯にスカルピーを盛った腕と、そして指の素です。 指は、0.6ミリの糸ハンダにスカルピーを巻きつけて作っています。指をどう作るか、というのは 人によってかなり違いがあるので、試行錯誤して自分に合った方法を見つけるしかないでしょう。 2 ついでなので、頭の素も作っておきます。 3 つまようじに刺したスカルピーを、ざっと顔のようにしただけです。 |
8 足首の取り付け | ||
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1 腕を取り付ける際に、やはり足首までを含んだ全体の高さが必要になったので、 とりあえず仮に足首をつくりました。 2 腰のラインあたりもいじっています。 |
9 手と腕の製作 | |||||
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1 小さなスカルピーの塊にピンバイスで穴を5つあけて、糸ハンダ製の指の素を差し込みます。 大体の長さを合わせて切断したあと、指の関節にあたる部分にカッターナイフでわずかに 切込みを入れて、指を曲げていきます。 腕と手を接合して、バランスを見ながら、指に表情をつけていきます。 2 胴体につけて、バランスと位置決めを行います。 3 再び取り外して、造形をします。 4 ほぼカタチが出たところです。 5 もう一度、胴体と合わせてみて、バランスの確認をします。 |
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10 ドレス、スカート部の製作準備 (1) | ||||
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1 完成形はロングドレス着用なので、そのスカート部分の製作を始めます。 すでにカタチの出ている脚部に影響を与えないようにスカートを製作したいため、脚部を カバーする「枠」のようなものを作ります。 まずは脚部全体にラップを巻きつけました。 2 ラップの上から、スカルピーを盛ります。この状態でオーブンで焼きます。 3 暖かいうちにスカルピーを切り分けて、前後に分解します。 4 前後に切り分けたスカルピー製の脚部カバーを、削って薄くしようと思いましたが、 ごらんの通りに、ばらばらになってしまいました。失敗ですね。 スカルピーは硬化後に、弾力がなく、もろくなるのでこうなってしまうのです。 完全に焼きを入れたスーパースカルピーは、かなり丈夫で「プラスチック」という感じになり、おそらく 薄く削ることも可能でしょうが、そこまでスーパースカルピーにこだわる必要もないでしょう。 |
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12 ドレス、スカート部の製作準備 (2) | ||||
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1 と、いうわけで、スーパースカルピーをあきらめて、スカルピー・プリモを使ってみることにしました。 プリモは、硬化後でもそれなりの柔軟性があり、細い部分を作るときなどには使用できる素材です。 スーパースカルピーとプリモを混ぜ合わせて使用することもあります。 ただ、プリモは、粘土状態でかなり粘着力があり、個人的には造形しにくいので、 細かな造形には使用していません。 最近のグレースカルピーでは、プリモのそのような弱点が改良されており、スーパースカルピーと プリモの良い部分を合わせたような粘土となっているのですが、やはり、基本的にはスーパースカルピーが 感触的に一番使用しやすいかなあ、と思います。もちろん慣れの問題でしょうが。 2 前後に切り分けた状態です。 3 削って薄くしてみました。やはりスーパースカルピーよりも弾力性があるために、 ばらばらになるほどには崩れません。 4 プリモ製脚カバー。これにスカルピーを盛ってスカート造形を行おうと思いますが、果たしてうまく行くか どうかは、まだわかりません。 |
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制作 松村克也(S.A.E) katsuya@js8.so-net.ne.jp http://www011.upp.so-net.ne.jp/kat/ |